2026年7月28日午後4時27分頃、熊本県を震源とする最大震度7の「令和8年熊本地震」が発生しました。
この地震の影響により、熊本県内の複数地域で携帯電話各社のサービスに障害が発生し、音声通話・データ通信・緊急通報が利用できない、または利用しづらい状況が続きました。
各キャリアは停電や基地局までの伝送路故障を主な原因として復旧作業を進め、7月30日中にほぼすべての影響が解消された状況です。
本記事では、ソフトバンク・NTTドコモ・KDDI(au)の公式発表を基に障害の詳細を整理します。あわせて、被災時に「どの回線が使えたのか」の傾向や、災害時のリスク分散として注目されるmineo(マイネオ)のeSIM(au回線・ドコモ回線)が活きる場面についても解説します。被災地域の皆様の安否確認や、今後の災害対策の一助になれば幸いです。
1. ソフトバンクの状況
ソフトバンク公式発表によると、地震発生直後から影響が出始め、2026年7月29日午前2時30分頃にかけて障害が拡大。
その後復旧作業が進み、7月30日午後0時47分に全面復旧しました。
- 主な影響エリア: 熊本県八代市、菊池市の一部(※宇城市、下益城郡美里町、上益城郡甲佐町・山都町などは早期復旧)
- 対象サービス: ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMO、SoftBank Air、おうちのでんわ、ソフトバンク回線利用のMVNO全般
- 原因: 地震による停電および伝送路の故障
停電が続く一部地域では移動電源車や発電機による暫定運用が行われました。また、ソフトバンクは他社回線(ドコモ・au等)を最大300kbps程度で利用できる「JAPANローミング(事業者間ローミング)」を提供したほか、熊本県全域での「00000JAPAN(無料公衆無線LAN)」開放や災害用伝言板の稼働を実施しました。
2. NTTドコモの状況
ドコモでは2026年7月28日午後4時27分頃から影響が始まり、7月30日午後5時頃に全面復旧が発表されました。
- 主な影響エリア: 熊本県八代市の一部(※宇城市は7月30日午前11時9分に復旧済み)
- 対象サービス: ドコモ携帯電話、ドコモ回線利用のMVNO全般(音声・データ・緊急通報)
- 原因: 基地局までの伝送路故障等
ドコモも「JAPANローミング」を提供し、ピクト表示が「JPN-ROAM」になった際に他社回線での通信を可能としました。また、災害時データ無制限モードの適用や00000JAPANの開放、災害用伝言板の開設などで被災者を支援しました。ドコモの影響範囲は3キャリアの中で最も局所的(主に八代市中心)だった点が特徴です。
3. KDDI(au)の状況
KDDIは2026年7月28日午後4時27分から影響が発生し、7月30日午後7時24分に全面復旧を発表しました。
- 主な影響エリア: 熊本県八代市、人吉市、宇城市、下益城郡美里町の一部
- 対象サービス: au、UQ mobile、povo、au回線利用のMVNO全般
- 原因: 基地局の停電および伝送路故障
人吉市や美里町などは段階的に復旧が進みました。復旧後も一部エリアでは衛星通信(Starlink等)や発電機による応急復旧のため、通信速度が一時的に低下する可能性があるとして注意を呼びかけています。副回線サービスの切り替え推奨や00000JAPANの開放、災害用伝言板も実施されました。
エリア別の状況比較と「使えたキャリア」の傾向
各社の発表をまとめると、地域ごとに以下の傾向が見られました。
| 地域 | 通信障害の発生状況 | 傾向・ポイント |
| 八代市 | 3キャリアすべてで影響あり | 今回の地震で最も影響が大きかったエリア。ただしキャリアごとに復旧タイミングが異なった。 |
| 菊池市 | 主にソフトバンクで影響 | ドコモ・au回線は比較的安定して通信できた可能性が高い。 |
| 宇城市・美里町・人吉市など | 各社で段階的に発生・復旧 | 7月30日午前〜午後にかけて順次解消。 |
💡 災害時に見えた「複数回線(デュアルSIM)」の必要性
基地局や伝送路のルートはキャリアごとに異なるため、「ソフトバンクが圏外でも、ドコモやauは繋がる」といった逆転現象が各地で発生しました。
JAPANローミング等の緊急措置も提供されましたが、通信速度制限(最大300kbps程度)があるため、平時と同等の快適な通信を確保するには自分で普段から別キャリアの副回線(デュアルSIM)を持っておくことが最も確実で効果的な防災対策となります。
災害時に「mineoのeSIM」が最強のバックアップになる理由
格安SIMの「mineo(マイネオ)」は、au回線(Aプラン)とドコモ回線(Dプラン)のeSIMに対応しています。
1台のスマホにメイン回線(例:ソフトバンクやドコモ)を入れつつ、副回線としてmineoのeSIMを副回線に設定しておく(デュアルSIM運用)ことで、災害時に以下のような絶大なメリットを発揮します。
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- メイン回線が死んでも一瞬で切り替え可能スマホの設定画面から回線を切り替えるだけで、別キャリアの基地局を使ってすぐに通常速度でデータ通信やWeb検索が可能になります。
- 物理SIMの差し替え不要(即時開通)eSIMならオンライン上でプロファイルをダウンロードするだけで完了するため、避難所や移動中でも即座に開通できます。
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被災時・緊急時に覚えておくべき共通アドバイス
災害発生時に通信が不安定になった場合は、慌てずに以下の対処を行ってください。
- 緊急通報の確保: つながらない場合は公衆電話や固定電話、または他キャリアの携帯電話を利用する。
- 「00000JAPAN」の活用: 避難所等で開放される無料Wi-Fi(登録不要)を利用する。※セキュリティ上、パスワード入力やクレカ情報の入力は避ける。
- 端末の再起動・機内モードON/OFF: 復旧エリアに入っても電波を掴まない場合、機内モードの切り替えや再起動で改善することがあります。
- 災害用伝言板(web171等)の利用: 音声通話よりもパケット消費の少ないテキストでの安否確認を優先する。
今回の熊本地震では各社の迅速な復旧作業により短期間で収束しましたが、いつ発生するか分からない大災害への備えとして、「通信のマルチキャリア化(デュアルSIM)」を日常から準備しておく重要性が改めて浮き彫りとなりました。
被災された皆様の安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
(※本記事の情報は2026年7月30日時点の公式発表に基づいています。最新の復旧状況は各キャリアの公式サイトをご確認ください。)


