これまでもマイネオの特徴の中で、パケットを預ける・プレゼントする・シェアするといった、パケットを自由に融通できるという点がありました。
そして2022年4月からは、あらたなパケットの扱い方が加わります。
それが新オプションのパスケットです。
パスケットの特徴
パスケットのサービス内容を一言でいうならば、容量無制限の個人用フリータンクを使えるオプションサービス(月額110円)です。
マイネオには余ったパケットを翌月に繰り越す機能が標準で付いていますが、繰越期間は一月のみで、繰り越したパケットが翌月末にも使われない場合は破棄されてしまいます。
月によってパケット消費量にムラが大きい人などから、使わなかった月のパケットをできるだけ貯めておいて使う時に一気に使いたい!というような需要がありましたが、パスケットはまさにそういう需要に応えるものです。
個人用に割り当てられたパスケットは自分だけしか出し入れすることができず、パスケットに預け入れられたパケットは無期限で保持されます。さらに預けられるパケット量は最大でなんと10PB(ペタバイト)、つまり10,000,000GBであり、実質的に無限です。
このように、パスケットに申し込んでおけば実質的に無制限でパケットを繰り越せるというサービスになっています。
フリータンクはどうなるの?
パスケットと競合するマイネオのサービスに、フリータンクがあります。
フリータンクはユーザー間の助け合い・交流の象徴として、マイネオを特徴づけるサービスであっただけに、これでフリータンクが使われなくなったらどうしよう、あるいはサービス自体が終了してしまったらどうしよう、との声も聞かれます。
しかし、マイネオ公式では、他のユーザーと分け合うフリータンクと、自分で貯めておいて必要に応じて使いたいパスケットは、どちらも独立した需要として存在していると説明しています。
そのため、フリータンク等のサービスが停止・終了する計画は全くありませんし、今後もフリータンクとパスケットは使い分けられていくだろうと思われます。
パスケットの使い道を考える
パスケットを介してパケットをやり取りすれば、実質的にパケット量の使用期限が無期限になります。ですから便利であることは間違いないのですが、月額110円とはいえ有料のオプションサービスですので、元を取れるような使い道があるか考える必要があります。
① 1GBプランで余った分を積み立て
マイネオの基本プランであるマイピタは、最小パケットのプランでも1GBからの設定になっています。
実際のところ、テキストベースのSNSやメールを必要に応じて使う程度ですと、1GBでも持て余す人が結構いるのではないでしょうか?
他の格安SIMを見てみると、1GB未満の500MB等のプランが人気であることからも、そのような現状が見て取れます。
このため、毎月持て余して繰越分さえ消失させてしまうという場合、フリータンクに入れるのももちろんありなのですが、パスケットを付けて何かのために貯めておこうという選択もありでしょう。
毎月基本的にパケットが余る人の場合、貯め続けていればいずれ数十GBといった量のパケットが貯まることでしょう。
貯まったパケットは、例えば急に入院することになったとか、引っ越しで新たな固定回線を引くまでに時間が開くとか、そんな急なイベント発生時に使うとベストです。
② 大容量プランで大量にためて、一気に使う
たまに20GB以上の大容量通信を行いたい月があるが、普段はそうでもないという方には、ベースを20GB等の大容量プランにしてパスケットに貯めておくという手があります。
具体的には、長期休暇等で帰省するときや、学生の夏休み・冬休みなどに限って20GBを大きく超えたパケットを使いたいという需要が考えられます。
パスケットを使わない場合は繰越を合わせて40GBが上限であり、追加パケットの購入はかなりコスパが悪いためできればしたくないでしょう。
この場合、20GBプランで数ヶ月貯めておいて、使いたい時に一気に開放するというわけです。
パケットを消費した通信分は、3日以内で10GB以上通信すると制限がかかるカウント外ですので、本当に貯めた分だけ大量消費できます。
③ おまけ:単純に貯めることを楽しむ
冗談のような案ですが、意外とそういう選択をする人もいるんじゃないでしょうか。
貯めた分を使う明確な目的がなく、プランなども現状のままで、ただ余った分をパスケットに貯めていっては増えていく量を眺めるのを楽しむために使うという使い方です。
特に実利がなくても何かが貯まっていくのは楽しいし達成感が得られる、というのは自然なことです。フリータンクはお礼のメッセージがもらえたりはしますが、預け入れた量の合計が見えないので、そういった観点では物足りないでしょう。
その点パスケットならバッチリ可視化されますので貯めがいがあります。
まだ正式に決まってはいませんが、パスケットで貯めたパケット容量に応じた何らかの特典をマイネオでは検討しているとの事です。
パスケットで選択肢が広がるマイネオ
これまで、マイネオで余ったパケットは「腐らせるくらいなら」とフリータンクに入れていた人が多かったと思います。
そのようなコミュニティ同士の助け合いもマイネオの醍醐味の一つですが、パスケット登場でより実利的な選択ができるようになったと言えます。
パスケットは安いですが一応有料オプションですので、皆がパスケットに流れてフリータンクが枯渇するということはあまり考えられませんし、一方でデータの使い方によってはたったの月額110円でより便利にマイネオを使えるようになるという人もいるでしょう。
例えば家族で複数回線利用しているようば場合は1回線だけパスケットを使い、他の回線の余ったパケットはパケットギフトでパスケット回線に移す。逆にパスケットから引き出す時はパスケット回線からパケットギフトで他の回線に移すという使い方が出来ます。全ての回線で使う必要までは無いわけです。
選択の幅が広がって、より自分にあった使い方ができるようになったマイネオ。
ぜひ新しくなったマイネオをチェックしてみてください。