2023年5月12日より、マイネオで新たにモバイルルーターの新機種の取り扱いが始まりました。
モバイルルーターはスマホに比べると新製品投入のサイクルがゆっくりで、マイネオでもしばらく更新がありませんでしたが、最新機種が一気に2機種追加ということで話題になっています。
そこで、今回追加された2機種の簡単な紹介や比較について見ていきたいと思います。
マイネオから新発売の製品紹介
今回マイネオが取り扱いを開始したモバイルルーターはこの2機種です。
NEC製Aterm® MR51FN
タイプA・D・S対応
nanoSIMスロット×1
標準価格 35,904円(クレードルセット 39,864円)
富士ソフト製+F FS050W
タイプA・D・S対応
nanoSIMスロット×1・eSIM×1
標準価格 33,528円
どちらもモバイルルーターで実績のある国内メーカー製です。
Aterm® MR51FNはモバイルルーターとして最も有名と言えるシリーズの最新作で、満を持してのハイエンド機登場となりました。
+F FS050Wもモバイルルーターとして評判の良い+Fシリーズの最新作で、後述しますが初のeSIM対応ルーターとしてテック系のニュースで何度も取り上げられるなど注目度は抜群です。
前作の+F FS040Wは今でも非常に評価が高いため、その後継機種である+F FS050Wは否が応でも期待が高まりますね。
2製品共通の仕様
まずは2つの新商品の共通的な仕様を見ていきたいと思います。
nanoSIM・type-C採用
2製品とも新製品らしく、物理SIMカードスロットはnanoSIM・USBポートはtype-Cを採用しています。そんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、モバイルルーターにおいてはそうでもないのです。
モバイルルーターは保守的な設計がされることが多く、また新製品への入れ替わりサイクルが遅く古い端末が現役を張っている事が多いという点もあり、インターフェースが古いことが非常に多いです。
特に充電ポートは未だにmicroUSB採用端末が多く、そうなるとスマホもノートパソコンもtype-Cに統一している方にとっては実質的に専用のケーブルを管理しなければならなくなり面倒ですよね。
その点、2製品については全体的にモダンな仕様となっており、時代遅れの仕様で面倒な思いをすることは皆無でしょう。
5G・Wi-Fi 6対応
通信周りの仕様も最新で、モバイル回線側(WAN)は5G通信に対応、スマホ等との接続側(LAN)はWi-Fi 6(802.11ax)に対応しています。
5G通信は今のところマイネオなど格安SIMではメリットが限定的ですが、高性能モバイルルーターは長く使い続けることができるため、将来的なことを考えると5G対応は欠かせません。
モバイルルーターとスマホ間の接続手段となるWi-Fiも最新版のWi-Fi 6に対応しており、高速なだけでなく通信距離や遅延なども改善されています。
Wi-Fi 6は既に対応端末も多いため、すぐにメリットにあずかれる方も多いでしょう。
4000mAhのバッテリー
2機種どちらも4000mAhの大きめのバッテリーを搭載しています。
5000mAh搭載のスマホもある現在においてものすごく大容量というわけではありませんが、持ち運びに適したサイズであることを考えると十分な容量と言えるでしょう。
なおメーカーによる公称の連続通信時間はどちらも4Gより5Gのほうが短くなっていますので、マイネオの5Gはまだあまりメリットが大きくないこともあり、4G通信で使用するのをおすすめします。
2製品の比較・違い
次に2つの新商品の仕様の違いなどを見ていきたいと思います。
SIMスロット
両製品ともnanoSIMスロットを備えていますが、それに加えて+F FS050WはeSIMスロットも備えています!
スマートフォンではeSIM搭載端末が珍しくない現状ですが、eSIM搭載モバイルルーターは+F FS050Wが初めてで非常に貴重かつ先進的な一台となっています。
マイネオでeSIMサービスが始まって久しく、その評判やメリットについても既にご存じの方が多いと思いますが、eSIMは申込みから実際に利用できるまでのタイムラグが非常に少なく運用面でメリットが少なくありません。
今後はeSIMが中心になっていくと思われ、そう頻繁に買い替えるものではないモバイルルーターに次世代インターフェースであるeSIMが備わっていることは大きなメリットと言えるでしょう。
対応バンドの違い
電波の掴みが悪いと使い物にならないモバイルルーターにとって、対応バンド(どの周波数帯を掴むことができるか)は非常に重要です。
Aterm® MR51FNも+F FS050Wもマイネオが3キャリア対応として売り出しているだけあり、3キャリアの必須バンドは全て網羅しています。
が、4Gも5Gも細かいところで若干Aterm® MR51FNの方が優れています。
国内キャリアが使っている4Gのバンドの対応状況について見てみましょう。
1 | 3 | 8 | 11 | 18 | 19 | 21 | 26 | 28 | 42 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Aterm® MR51FN | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
+F FS050W | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
Aterm® MR51FNにあって+F FS050Wにないバンドは11と21です。
このうちバンド11はあまり積極的に使われていないため影響はほとんど無いと思いますが、バンド21はドコモが主に地方都市などで使っているバンドです。
必須バンドではありませんが、地域によってはバンド21頼みとなるエリアも存在する上に速度もそれなりに出るため、バンド21が掴めないことで速度が落ちたり電波状況が悪くなることはありえます。
バンド21は日本くらいでしか使われていないバンドでガラパゴスバンドなどとも呼ばれることがあり、そのため海外メーカーの端末ではほとんど対応していないのですが、国内メーカーである富士ソフトのモバイルルーターが非対応なのはちょっと残念です。
極端に大きな差が生まれるわけではないと思いますが、地方にお住まいでタイプDのSIMを入れて使う方はこの点を頭においておくといいでしょう。
クレードルの有無
クレードルとはモバイルルーターを据え置き用で利用するための台座で、この専用クレードルの有無も大きなポイントです。
モバイルルーターのクレードルは単なる充電器ではなく、有線LANポートが付いていたりとネットワーク機能を拡充してくれるものであることが多いためです。
Aterm® MR51FNにはクレードルが用意されており、マイネオでも単品・クレードルセットと両方取り扱われています。
このクレードルは本体の充電機能と有線LANポートを有するシンプルなものですが、その分価格も抑えられており、クレードルセットと単品との価格差は3,960円です。
有線LANポート経由で専用の無線LANルーターに繋いだり、LANポートを持つパソコンと直接接続したりと利用の幅が広がりますので、この価格差ならばセットのほうがおすすめです。
一方の+F FS050Wは、2023年5月現在クレードルは販売されていません。
公式サイトではクレードルを含めた周辺機器を取り揃える旨の用意があることが書かれていますし、前機種であるFS040Wにはクレードルがオプションとして用意されていたため、今後販売されることは期待できます。
ですが、現状では発売日未定ですぐには手に入りませんので注意してください。
バッテリー取り外しの可否
最後に、+F FS050Wはバッテリーが取り外し可能です。
前機種のFS040Wなどもそうですが、このルーターはバッテリーを完全に外した状態でUSB給電のみで動作させることができます。
モバイルルーターを「主に家で据え置きで使い、たまに持ち出す」という使い方をする場合、どうしても満充電のまま充電しながら使うという運用になりがちで、バッテリーの健康状態には非常によくありません。
ですがバッテリーを取り外せる+F FS050Wならば寿命を長く保つことができますし、逆に全く気にせずガンガン使って最大容量が減ってきたら取り替えるといった運用法もできます。
eSIM対応の+F FS050Wは使おうと思えばかなり長く使うことができるでしょうから、バッテリーが交換できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
どちらがお勧めでしょうか?
価格も性能も似たような2機種なので、どちらを選べばいいか迷ってしまう方も多いと思います。
実際のところ、モバイルルーターとしてはどちらも十分すぎるスペックを持っていますので、本当に見た目やメーカーの好みで選んでしまっても問題ないレベルであると言えます。
その上で、あえて判断材料を挙げるとすれば、
・クレードルをすぐに使いたい方はAterm® MR51FN(クレードル付き)
・地方でタイプD(または他社ドコモ回線)を使う予定がある方はAterm® MR51FN
・モバイルルーターでもeSIMで契約したい方は+F FS050W
ということになるでしょうか。特にeSIM契約を重視する方は+F FS050Wしか選択肢がありません。
上記三点がどれも当てはまらないならば、基本性能はほぼ変わりませんのでどちらを選んでもOKです。
新しいモバイルルーターでマイネオ回線を快適に使おう!
以上、マイネオで取り扱いを開始したモバイルルーター新機種を2つ紹介しました。
マイネオはマイピタ 20GBやマイそくシリーズなどで安く大量のデータ通信を行うことができ、さらにパケ増しが実装されるなど、テザリングや固定回線代わりの使い方もしやすくなってきています。
そのような使い方では、間に入るモバイルルーターの性能が使い勝手を大きく左右するでしょう。
今回紹介した2つのモバイルルーターは発売直後の新製品かつハイエンド商品なので、モバイルルーターとしては高価です。
ですが、スマホとしては中の下程度の価格でスマホよりずっと長い間使えるハイエンドルーターが手に入ると考えれば、決して割高ではありません。
マイネオのパケット放題Plus用に使うのも一案です。(ニュースの閲覧やゲームのデータ等くらいの利用なら2~3台繋げても問題ありません。)
ぜひ新しいモバイルルーターと安く大容量通信ができるマイネオで、快適にネットを楽しんでください。
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マイピタとマイそく(スーパーライトは除く)のどちらでも利用可能です。
賢く節約してまいりましょう。
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