前回は3キャリアのサブブランド回線とマイネオの基本プランを比較しましたが、今回は回線の機能面と通話オプションについて見てみたいと思います。
格安SIMはかつて熾烈な料金・容量競争が行われていましたが、一段落ついてから便利機能の拡充により利便性の向上にも力が入っており、限られたパケット容量を効率よく便利に使えるようになっています。
多少の料金差・容量差をひっくり返すような機能もあるため、回線機能のチェックは非常に重要です。
節約モードの有無
マイネオ | ahamo | UQ mobile | povo | ワイモバイル | LINEMO | |
---|---|---|---|---|---|---|
節約モード対応 | ○ | × | ○ | × | × | × |
節約モードとはユーザーが任意で低速モードに切り替え、パケット量を消費せずに低速データ通信を行える機能です。
「ネットは使うが速度は必要ないのでパケット量を温存したい」といったときに役立つ機能で、パケット量の管理に役立ち特に小容量プランで真価を発揮します。
多くの格安SIMが備えている節約モード機能ですが、サブブランド回線はUQ mobileを除いて対応していません。
上位のプランの需要を削ぎたくないとの思惑があるのかもしれませんが、ユーザーとしては安いプランでやりくりしにくくなるのは大きなデメリットです。
その点、マイネオのマイピタは節約モードに対応しているのはもちろん、パケット放題 Plusを使えば節約モード時でも1.5Mbpsで通信できる大盤振る舞いです。
普段はほとんど節約モードのまま使っているというマイネオユーザーも少なくないほどで、この点はマイネオの大きな優位点と言えるでしょう。
余ったパケット量の翌月繰越
マイネオ | ahamo | UQ mobile | povo | ワイモバイル | LINEMO | |
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節約モード対応 | ○ | × | ○ | × | ○ | × |
当月に付与されたパケット量を当月中に使い切れなかったときに、翌月に繰り越せるかどうかについてです。
繰越機能は月ごとのパケット使用量にばらつきがある人ほど恩恵があり、いざ大容量通信を行うときのためにパケット量を貯めておくような戦略的な運用も可能になります。
この機能も多くの格安SIMが対応しており、現在パケットの使用期限は翌月末というのが標準的な設定となっています。
パケット量の翌月繰越に対応したサブブランド回線はUQ mobileとワイモバイルのみで、他は対応していません。
100GBもの大容量が付与されるahamo大盛りやリーズナブルなプランが用意されているLINEMOが繰越に対応していないことは、実使用感を大きく削ぐデメリットと言わざるを得ません。
マイピタ・UQ mobile・ワイモバイルはどれもパケットの使用期限が翌月末ですが、マイピタのみパケットギフトの活用や有料オプションのパスケットなどによりさらに使用期限を伸ばすことができ、最も柔軟な運用が可能です。
かけ放題のラインナップ
マイネオ | ahamo | UQ mobile | povo | ワイモバイル | LINEMO | |
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5分かけ放題 | × | ○(0円) | × | ○(550円) | × | ○(550円) |
10分かけ放題 | ○(550円) | × | ○(880円) | × | ○(770円) | × |
無制限かけ放題 | ○(1,210円) | ○(1,100円) | ○(1,980円) | ○(1,650円) | ○(1,870円) | ○(1,650円) |
通話パック | 10分110円 | × | 60分550円 | × | × | × |
電話回線による音声通話の重要性が低下している現在でもかけ放題等のフォローが手厚いのは、キャリア系のメリットの一つです。
紹介したサブブランド回線の全てが無制限かけ放題オプションを備えており、それに加えて5分か10分のかけ放題もあるため、かけ放題選びで困ることは無いでしょう。
料金を見ていくと、ahamoの無制限かけ放題の料金が飛び抜けて安いことが目に付きます。ahamoはオプション無しでも5分/1回の無料通話分が付帯することもあり、通話関係は充実しています。
ただし基本プランが2,970円/月のワンプランなので、「電話メインでデータ通信はほとんど使わない」というシニア層などには結局トータルで割高になってしまうのが難しいところです。
この中でマイネオがかなりバランス良く、料金も割安であることがわかります。
10分かけ放題の料金が他社の5分かけ放題と同額である、110円/月の通話パックが非常に扱いやすいなど、料金面でもラインナップや使いやすさの面でもマイネオが最も優れていると言っていいでしょう。
【総評】サブブランド回線はどれも一長一短という印象
機能的には節約モード・翌月繰越ともに対応しているUQ mobile、節約モードに対応するワイモバイルが汎用性が高めではあります。
ですがどちらも、最安の小容量プランのコスパがイマイチ・複雑なパケット増量や割引システムによりお得に使うには事前調査が必要など、悪い意味でキャリア的な部分が見え隠れします。
シンプルな20GBワンプランのahamo・最も普通の格安SIM然としたプラン展開のLINEMOはわかりやすくはあるのですが、返す返すも節約モード・翌月繰越のどちらにも対応しないのは非常に残念です。
特にLINEMOはこれらに対応していて利便性が高ければ、回線品質の優秀さもあって格安SIMの本命にもなり得たかもしれません。
変わり種のpovoは最も低価格な電話番号維持が可能であり、サブSIMや期間限定でモバイル回線を調達したい場合など、用途が合えばオンリーワンのSIMになり得ます。
しかし、普通の格安SIMのように毎月決まってデータトッピングを購入するような使い方だと、他の格安SIMと比べてコスパがよくありません。
あくまでpovoを選ぶ積極的な理由があって選ぶものと言えるでしょう。
対してマイネオは、高速通信時の速度こそサブブランド回線に一歩譲りますが、容量あたりのコスパや利便性には確実な優位性があります。
キャリア系のメリットとして挙げられるかけ放題の比較でさえマイネオはコスパ・使い勝手ともに優れています。
多くの一般的なモバイルユーザーにとって、最も扱いやすくリーズナブルな運用が可能なマイネオは、一番使用感の良いモバイル回線として使えるのではないでしょうか。
マイネオはサブブランドよりも使いやすさ◎!
2023年5月現在でのサブブランド回線とマイネオを比較していきました。
サブブランド回線は出始めの頃と比べて大きな変化がないのに対し、マイネオは2022年以降大きな進化を遂げました。
今回はサブブランド回線の比較でしたのでマイピタを比較対象として取り上げましたが、コスパの面ではマイそくシリーズも非常に優秀で、格安維持費でかけ放題などの条件下ではマイネオ一択となるでしょう。
どうしても最も高速なモバイル回線が必要で、そのためならばコスパが多少悪くても構わない、という方以外のほとんどのケースではマイネオがおすすめできます。
キャリアからの初乗り換えを計画されている方、初めてのスマホ回線を選んでいる方、その他ライトユーザーからヘビーユーザーまで、まずはマイネオを試してみてはいかがでしょうか。
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マイピタとマイそく(スーパーライトは除く)のどちらでも利用可能です。
賢く節約してまいりましょう。
各種キャンペーンと併用でき、お得にマイネオを始められるのでぜひ使ってみて下さい。