1. 月々2,980円、大手3キャリアの新プラン出揃う
docomoを皮切りにパケット20GBの大手3キャリアの新プランが出そろいました。
まずは少し整理したいと思います。
キャリア | docomo | au | ソフトバンク | 楽天モバイル |
サービス名 | ahamo | povo | SoftBank on LINE | |
パケット | 20GB | 20GB | 20GB | 無制限(自社) |
追加パケット | 500円/1GB | 500円/1GB | 500円/1GB | 500円/1GB |
通話料 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | 20円/30秒 | アプリ利用無料 |
5分かけ放題 | 込み | 500円 | 込み | |
かけ放題オプション | 1000円 | 1500円 | 1000円 | |
月額料金 | 2,980円(税抜) | 2,480円(税抜) | 2,980円(税抜) | 2,980円(税抜) |
キャリアメール | 引継不可 | 引継不可 | 引継不可 | |
その他 | 200円で24時間 データ通信無制限 | LINEのデータ ノーカウント |
月額料金も一緒でパケット無制限、通話無制限(アプリ利用時)の楽天モバイルが内容的には一番上かと思いますが、まだまだ自社回線のエリアの狭さ、繋がり難さなどの問題があり3大キャリアのほうに軍配が上がっていると思われます。
1-1. 3大キャリアでも今までとは別物、別種
興味持って見てる方はすでにご承知だと思いますが、キャリアメールが引き継げないなど乗り換えについては不便な面がある通り、docomoが開始するahamoもauのpovoも新たなにオンライン専用の別ブランドを作ったという形です。
スマホの上部にあるアンテナの本数やdocomo、auなどの表記がahamoやpovoに変わったとすると別ブランドの実感が湧くのではないでしょうか。(注:2021.1.13現在表記は未確認です)
今までのプランが乗り換えで単純に安くなるわけではないのと別ブランドなので街中のショップで相談や申し込みができないのも注意点です。
1-2.本ブランドと別ブランド
本ブランドのほうは基本的に街中にあるショップを中心に販売や手続きが行われているのはご承知の通りです。近場で相談や続きができるので利便性がある一方で全国2000店舗はあるショップの大半が代理店による運営であり、キャリアの直営店は十数店舗に留まります。
本ブランドのほうは代理店の中間マージンがかかっていると言う構図で、それを省くことでネット専用プランは実現できたのではないかと思います。
この構図って何かに似ている気がしませんか?
よく自動車保険のCMで「代理店型」と「ネット型」と宣伝しているのに似ています。実際大手損保も別ブランドでネット型に参入していますのでこの辺りも似た構図となっています。
東京海上日動 → イーデザイン損保
損保ジャパン → セゾン自動車火災
三井住友海上 → 三井ダイレクト
保険の世界でもサービス重視で代理店型、価格重視でネット型と棲み分けが進んでいるように通信の世界でも進んでいくことになるかと思います。通信業界の代理店型とネット型元年と言えるのではないでしょうか。
1-3.キャリアの新プランは万人向けではない?
まだ始まっていない段階ですが、キャリアの新プランは万人向けではないかというと一度手続きすればそうそう変えるものでもないので万人向けだと思っています。
しかしながら、代理店を通さずコストカットで実現した内容なのでショップから案内される事もなく、年配者はちょっとしたネットでの手続きも出来ない傾向なので普及するかは未知数です。
ネット型は普及のためには自動車保険のようにCM等で知名度向上など目指していく必要がありますが、どこまでコストをかけて宣伝するかも未知数です。
安いネット専用プランがあるのは知ってても手続きもよく分からない、誰に聞いていいかも分からないという状況になって埋もれていく可能性もあります。
2.格安SIMの今後
利用料金が安いことでシェアを伸ばしてきた格安SIM業界ですが、実態としては全体で10%くらいのシェアで、大手キャリアのサブブランドを入れても20%くらいのシェアです。80%の人は普通に3大キャリアのどれかを使っているのが現状です。
格安SIMの本格的な普及期はこれからだったと言えそうな状況であり、その状況で大手キャリアのネット専用プランが出てきた形で、突然正念場を迎えています。どう対抗していくかで生き残れるか変わってきます。
2.1 ライトユーザー狙い
キャリアの新ネット専用プランの話題の中で、例えば自宅や職場にWi-Fi環境があり動画視聴などが少なく、外出先でパケットの消費が少ない人からは”3GBでいいから半分にしてほしい”こんな声が実際にありました。
20GBもいらない、というユーザーの声は正しくニーズそのものです。
格安SIM会社の今後としても重要なキーワードのような気がします。
2.2 年配者狙い
正直これは諸刃の剣のような気もしていますが、ネット型の場合に拾いずらいユーザー層であることは間違いないです。
年配の人は自分で端末の設定もあまりできませんし、ネットでの申し込みとなると聞いた瞬間に諦める人も多いです。
また、現在の大手キャリアのショップでも実態としては手を焼いている話も聞きます。何度も同じことを聞きに来たり、対応時間も長くなる傾向です。
何らかローコストで対応できる方法を構築できればチャンスになります。
3.マイネオの現状
格安SIM大手のマイネオは料金の安さとサービス面で定評があります。ユーザー同士でやり取りできるコミュニティサイト(マイネ王)などの仕組みは他にはないので利用料金以外の部分で気に入っているユーザーも多数います。
とは言え、大手から新ネット専用プランが出てきた以上価格での比較も重要になってきます。
Aプラン 3GB 月々1,510円 20GB 月々4,590円
3GBでいいから半分にしてほしい、こんな声がネット上で上がってましたが、既にその条件を満たしてたりします。ライトユーザーは現在乗り換えても問題ないと思われるのと、ここから先に値上げは考えにくく、対向のための一段値下げもあり得るかと思われます。
個人的にはライトユーザーは3月を待たずにマイネオに乗り換えても良いかと思います。
一方、20GBの料金を見ると現状では大手の新ネット専用プランよりも高いものとなっています。
この層は料金的にマイネオには魅力を感じないはずなので値下げをしないと流出すると思われます。
3.1 もっと安く使う方法
安く使おうと思った場合に、データ専用SIMに050アプリを組み合わせるパターンがあります。
マイネオの場合は月額100円(通話料100円付)のLaLa Callをオプションとして選択できます。
Aプラン・Dプラン3GB 月々900円+LaLaCall100円 = 1,000円
通話SIMが必要でなければ050の電話番号も持てて月1,000円で運用できるので現在も十分選択肢になる使い方かと思います。
塾に通い始めたお子さんのための連絡用などはこのような組み合わせで十分です。
もちろん電話番号がいらない場合(LINE等メッセージアプリで済ますなど)は900円で運用できます。
050アプリは固定電話代わりにも使えまして、マイネオは500MBのパケット容量なら月々700円+100円の800円でOK。050アプリでは一部ナビダイヤルようの番号への通話はできませんが、固定電話の基本料1,450円も節約対象にできます。
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