数年前までは、格安SIMにしておけば月額の通信料を安くできるという時代でしたが、今やdocomo、au、ソフトバンクの3大キャリアもネット専用プランという格安SIM路線のプランが出てしまい、本当に格安SIMが安いのかと疑問に感じることもあるでしょう。
しかし、ご安心ください6月1日にリニューアルされたmineoのパケット放題Plusを利用したコスパ最強の運用方法があります。
また、今回は少しでもお得に事務手数料3300円が無料になるmineoエントリーコードを使用してプラン構築していくため、エントリーコードの使用を前提とします。
パケット放題Plusの簡単説明と「マイピタ」ギガ数の選択
たった385円でギガ使い放題
マイネオ(mineo)では独自サービスの目玉として「パケット放題Plus」という毎月385円で低速1.5Mbpsギガ使い放題のオプションがあり、このオプションのみに加入しコスパ最強の運用を目指していきます。
ただし、注意点としてこのオプションはギガ数に全く際限なく通信ができるというものではなく、3日間で合計10ギガ以上の通信を行うと翌日朝から1.5Mbpsから0.2Mbps(=200kbps)の制限がかかってしまい翌々日朝に制限が解除されるというルールがあります。
なお、1.5Mbpsという回線速度はネットサーフィンや動画を閲覧するにあたっては余程高画質な動画を視聴しない限りは快適に使用できる速度となっていますが、毎日大容量の通信を常に行うようなアプリには向いていません。
選択するギガ数・SIMについて
ギガ数は1ギガプランを選択し、SIMのタイプについてはデュアルタイプ(音声通話+データ通信)とシングルタイプ(データ通信のみ)がありますが、コスパ最強運用では料金の安いシングルタイプを選びます。
キャリア回線タイプの違い
キャリア回線はdocomo・au・ソフトバンクの3大キャリアの回線が選択可能となっております。
基本的に3種類のキャリア回線を通常使用した場合は大きな違いはありませんがご使用のスマートフォンとそのエリアに合ったものを選択すべきとなります。
こだわりを持って回線を選択するのであれば、非常に安定しているdocomo回線、SMSのメッセージ機能が無料で選べるa回線、海外製スマートフォンと相性の良いソフトバンク回線といった選択基準もあります。
賢いパケット放題Plusの活かし方
ギガ数・SIMタイプ・キャリア回線と決めてきましたが、データSIMであるため電話回線を別途用意する必要があります。
今回のコスパ最強運用で電話回線として利用するのが、第4のキャリアこと楽天モバイルとなります。
データ通信をパケット放題Plusのmineoに、通話回線を1GBの通信をしなければ利用料金が0円で済む楽天モバイルへとすることで毎月の利用料金がmineoデータsimの料金のみとなり、1GB+パケット放題Plusのプランなら、高速1GBに加えて3日間で合計10GB以上のデータ通信という通信制限を越えなければ、常に低速1.5Mbpsで通信できるほか、SMSも使用でき、1265円で毎月合計かなりの量のデータ通信が可能となります。
現状このmineoと楽天モバイルを利用した組み合わせが最も賢くコスパ最強でスマートフォンを運用する方法だと言えます。
メリットとデメリットと対策
メリットとデメリット
このコスパ最強の運用方法ですがいくつかメリットデメリットがあります。
◆メリット
価格と通信料の魅力が大きい
前述した通りですが現状スマートフォンを毎月1265円という安価で大容量通信の利用ができるというものは非常に魅力があります。
3大キャリアの回線から好きな回線を選択できる
mineoでは3大キャリアの回線を自由に選択できるため、どのような方にも合った通信スタイルを作ることができます。
通話料が無料
通話回線のみ別途楽天モバイルを用意することで何時間でも無料で通話が可能となります。
低速回線の中では通信速度が速い
3大キャリアの格安プランや格安SIMでは低速通信が1Mbpsのため、1.5Mbpsは低速通信の中では速いと言えます。
数字だけで見ると1Mbpsから1.5Mbpsはたった0.5Mbpsしか変わっていないように見えますが、それぞれ正確には1Mbps前後・1.5Mbps前後の通信速度であるため常に同じ速さで通信してるわけではありません。そのため、たった0.5Mbpsといえども大きなアドバンテージとなります。
◆デメリット
SIMカード切り替えの手間がかかる
この方法はスマートフォンによっては2枚あるうちのSIMカードの一枚をesimとする必要があったり、2枚のSIMカードを切り替えながら使用する必要があるため、SIMカード1枚の利用に比べて手間がかかる運用となってしまいます。
デュアルSIM機ではない場合はマイネオのデータSIMはモバイルルーターなどで運用するほうがいいかもしれません。
楽天モバイルは思わぬところで圏外になる
楽天モバイルは3大キャリアほど通信環境が整っておらず、また繋がりやすいプラチナバンドが無いため屋内や地下に弱いという欠点があります。商業施設に入ったり、自分の生活圏にいるだけでも圏外、もしくはアンテナが満足に立たなくなり電話が繋がりにくいことがあります。
お昼などスマホ利用者が増える場面では通信速度が落ちる
格安SIMの特徴とも言えることですが、午前中は通信に問題がなくとも、お昼頃になるとスマートフォン利用者が増えるため回線が混雑し、思う様な環境で通信できなくることがあります。
3日間の合計通信量が10GBを超えるとさらに低速の200kbpsという制限がかかる
3日間の合計通信量が10GBを超えると制限がかかるということは毎日10GB以上の通信を行う人だと通信速度の制限と解除が毎日交互にやってくるということになってしまうため通信にストレスを感じてしまいます。
デメリットの対策
SIMカード切り替えの手間がかかる
SIMカード切り替えの手間を省略するにはSIMカード切り替え不要なスマートフォン、もしくはスマートフォンを2台準備する。この作業が手間であれば、マイピタ10GBプラン、デュアルタイプを選択します。
これであれば値段は1958円と上がるものの、月額385円のパケット放題Plusが無料となり、制限こそあれど1.5Mbpsの低速通信と10GBの高速通信が利用できるので、ライトユーザーにとってコスパは決して悪いものではありません。
なお、5GBプランは1518円と10GBプランより安く見えますが、10GBプランはパケット放題Plus無料特典があり、これを加味すると価格差は55円しかないため選択しません。
楽天モバイルは思わぬところで圏外になる
楽天モバイルの電波環境に不安を感じる場合、mineoのSIMをシングルタイプではなくデュアルタイプを選択し、楽天モバイルの電波環境が悪ければmineoの通話を利用するという形にします。
価格は1,683円と418円高くなりますが、mineoでは3大キャリア回線を扱っているので、自分の通信スタイルにあった回線を選択すれば、余程電波環境が悪くない限り圏外や電話が繋がりにくくなることはありません。
また、mineo独自の通話アプリを使用し30秒10円で利用するか、低速通信でライン通話などを主体に利用すればコストを抑えて運用ができます。
お昼などスマホ利用者が増える場面では通信速度が落ちる
格安SIMのためこのデメリットはどうしてもつきまとうものなので、対策としては高速通信を利用するしかありません。
ただし、どの地域や時間でも必ず通信できないほど遅くなる場面があるというわけではないので、通信環境が悪ければマイピタ10GBプランや、データ通信を一時的に楽天モバイルのデータ通信に切り替えるなどで昼休みの混雑を回避できたりします。
3日間の合計通信量が10GBを超えるとさらに低速の200kbpsという制限がかかる
3日間の合計通信量が10ギガを超える頻度がそれほど高くないライトユーザーであればマイピタ10GBプランを、そうでなければ手間はかかりますが前述したような楽天回線を使用する環境を整えます。
ただし、現状楽天回線の通信環境が整っていない地域の方については、常に安定して高速通信ができる3大キャリアの無制限プランもしくは他社の大容量データSIMが最善といえます。
まとめ
- マイネオ(mineo)をデータ通信、楽天モバイルを通話として組み合わせて使えば1,265円と格安で毎月大容量の通信ができる。
- 3日間で合計10GB以上通信を行うと翌日には200kbpsとなる制限はあるが、低速1.5Mbpsは動画視聴が問題なくできる通信速度である。
- 毎日大容量の通信を行うようなアプリには向いていない。
- SIM2枚運用に手間を感じるなら、ライトユーザー向けではあるがデュアルタイプSIMを選択しマイピタ10GBプランとパケット放題Plusを利用する。
- 楽天モバイルの電波環境等に不満や不安がある時はmineoのデュアルタイプSIMを選択し、通話においては楽天モバイル・mineo通話アプリを併用する。
- 地域や時間によっては回線が混雑するため不満があればマイピタ10GBプランや、データ通信を一時的に楽天モバイルに切り替えることを検討する。
- 毎日10GBを超える様な大容量データ通信を行うヘビーユーザーには向かない。