格安SIMは月額料金が割安な分だけ、キャリア回線に比べて多少回線速度が劣るというウィークポイントがあります。そしてそれが顕著になるのが昼休みの時間帯です。
「格安SIMだと昼は使い物にならない」などと言われることもありますが、マイネオもやはり昼は遅くて使い物にならないのでしょうか？いいえ、マイネオは昼の速度も高速とまでは言えなくとも、そこそこの速度が出るんですよ。
マイネオが昼の速度を維持できている理由と、そのための工夫について説明します。
混雑緩和と通信の振り分けに力を入れるマイネオ
そもそも格安SIMが昼の時間帯に極端に遅くなる理由は何でしょうか？
それは、格安SIMが使える回線の帯域幅が限られていて、なおかつ昼にスマホでネットを使う人が多いためです。
格安SIMはキャリアの回線の一部を借りて運営されています。借りた分だけのデータ量をユーザーで分けて使うような形になるため、ユーザー数が増えると一人あたりが通信できる帯域の幅が狭くなり、通信が遅くなります。
前述の通り、昼の12時ころから昼休み時間でスマホを使う人が急激に増えるので、一人あたりに割り当てられる帯域が極端に狭まります。そのために使い物にならないレベルにまでネットが遅くなってしまったりするのです。
ではマイネオはどうでしょうか？マイネオは昼時間の混雑解消に心血を注いでおり、ユニークなサービスやオプションを提供することでユーザーの利用時間をバラけさせることに成功、そして昼時間の速度維持を実現しています。
例えば、マイネオには「ゆずるね。」という公式のサービスがあります。これは公式アプリから参加宣言の上で平日昼の12～13時の間にデータ通信を行わず他のユーザーに帯域を譲ると、その回数に応じて翌月に様々な特典が付与されるというものです。有用な特典もあるため多くのユーザーがまるで競うように昼時間の帯域を譲り合っており、その結果として昼時間の混雑緩和に大きく役立っています。
他にも深夜時間帯に限りパケット消費量を0にする夜間フリーなど、昼からピークをずらそうとする取り組みは数多く行われています。
3キャリア対応だから、昼に空いている回線を選べる
また、マイネオの特徴に3キャリアの回線から好きなものを選べるという点があります。
つまりプラン選択でドコモ回線／au回線／ソフトバンク回線のどれを使うか選べるのですが、キャリア回線によって昼の混雑具合や速度は思いのほか違うのです。
2021年現在ではau回線が比較的昼に強く、昼にスマホでネットを使いたい人はマイネオに限らずau回線の格安SIMがおすすめされています。
多くの1キャリア回線のみ提供している格安SIMには選択肢がありませんから、3キャリアから選べるマイネオの強みと言えるでしょう。
マイネオでは回線ごとにどの時間がどの程度混雑しているかをお天気予報風に表記している「ネットワークお天気情報」が公開情報として用意されていますので、契約やプラン変更の際にはネットワークお天気情報の昼時間の実績を確認したうえで、回線を選択しましょう。
実際、昼にどのくらいの速度が出るの？
では、実際にマイネオは昼にどのくらいの速度が出ているのでしょうか。
昼に強いと言われるマイネオAプラン（au回線）で高速通信時の速度を測ってみると、平均で5～7Mbps程度の速度を記録しました。
非混雑時間ですと30～50Mbpsほど出るのでかなり速度が低下していることは事実ですが、音楽配信サービスやほどほどの画質の動画も十分に楽しめる速度です。
他の格安SIMが昼には1Mbpsにもまったく届かないことを考えると十分に実用的であり、少なくとも一般的な使い方でストレスを感じることはないでしょう。
なお、Dプラン・Sプランはともに昼時間は1Mbps前後の速度となりました。
これでも他の格安SIMと比べると上々ですが、やや不安定で速度がさらに落ち込むこともあり、やはり昼の回線品質はAプランに軍配が上がるようです。
マイネオは昼時間の速度も健闘！これ以上を求めるならキャリア回線へ
このように、マイネオは格安SIMの中では昼時間の速度がかなり速いほうだと言えます。
特にAプランならば昼休み中に高音質の音楽ストリーミングを悠々と楽しめる程度の速度があり、ほぼ混雑を考慮せずに好きな時に好きなようにスマホを使えます。
しかし格安SIMはその仕組み上、どうしても混雑時間帯に多少なりとも制限がかかることは避けられませんので、マイネオでも不満なほど回線速度にシビアな作業を昼に行うならば、やはり広帯域を使えるキャリア回線と契約したほうがいいでしょう。
一方でそこまでは求めないという9割以上の方にとっては、マイネオで十分満足できるはずです。お昼もスマホをカジュアルに楽しみたいという方は、お昼の混雑対策が万全なマイネオを第一に考えてみることをおすすめします。
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