マイネオのマイそくファミリーに新たに加わる「マイそくライト」。
マイネオの月額料金最安を大きく更新する意欲的な料金設定ながら、通信速度が最大300kbpsということでその実用性を疑う向きもあると思います。
そこで、擬似的ながら300kbps環境を再現し、どの程度ネットサービスを活用できるのかちょっとだけ試してみました。
マイそくライトに興味がある方はぜひ参考にしてください。
検証方法
マイそくライトは8月下旬にサービス提供予定であり、300kbpsの速度制限をまだ試すことができません。
そこで、iPhoneの開発者向け機能を使って300kbps制限状態を再現してみます。
iPhoneはXcodeというApple公式の開発用ソフトを入れたMacと接続すると、設定に「デベロッパ」というメニューが追加され、開発者向けの機能を使うことができるようになります。
その中にネットワーク速度の上限を設定できるNetwork Link Conditionerという機能があるので、これで上限を300kbpsに設定します。
アップロード・ダウンロードともに300kbps制限として回線速度計測サイトでチェックし、ダウンロード速度が300kbps弱になっていることを確認しました。この状態で使い勝手をチェックします。
また、比較対象として、マイピタの節約モードの速度である200kbpsと、マイそくスタンダードの速度である1.5Mbpsも同様に試してみました。
3Mbpsのマイそくプレミアムの使用感は以前のレビュー記事でレポしていますので、そちらをご覧ください。
音楽ストリーミング
速度 | 実用的な音質設定 |
---|---|
200kbps (マイピタ節約モード) | 標準 |
300kbps (マイそくライト) | |
1.5Mbps (マイそくスタンダード) | 常に高音質 |
YouTube Music Premiumで音楽のストリーミングを試してみましたが、300kbps以下では「常に高音質」設定だとロードで曲がたびたび止まってしまいます。
YouTube Music Premiumの高音質設定は256kbps AACとのことで、数字上は300kbpsだと足りていますが実用にはもう一つといったところでしょうか。
また、最初の一曲目の再生時や曲飛ばしを行ったときに結構長めのロードが挟まり、ジャケット画像が出てくるまでに時間がかかります。
ただし、YouTube Music Premiumを含め、有料の音楽サブスクサービスは基本的に音楽をダウンロード(キャッシュ)しておく機能がありますので、あらかじめダウンロードしておくなどすれば実用上は問題ないでしょう。
マイそくスタンダードの1.5Mbpsはさすがに快適で、曲をポンポン飛ばしていってもキビキビとダウンロードしてくれます。
YouTube動画
速度 | 実用的な画質設定 |
---|---|
200kbps (マイピタ節約モード) | 240p |
300kbps (マイそくライト) | 240〜360p |
1.5Mbps (マイそくスタンダード) | 720p |
YouTubeの動画では、200kbpsだとちょうど240p動画が再生速度とダウンロード速度が釣り合っているような感じで、300kbpsだと多少余裕を持ってロードができている感じです。
300kbpsなら360p動画もロードで止まることがたまにありますが、実用といえる範囲でしょう。
ただYouTubeは動画の読み込みより、関連動画のサムネイルなどを読み込むまでに画面が固まってしまうのが気になります。
いろいろな動画を回し見していくスタイルだと、低画質は許容できても再生開始までの読み込み時間が気になるかもしれません。
1.5Mbpsは720pまではほぼ止まることはありませんでしたが、1080pだとちょくちょくロードで止まる感じです。
マイそくプレミアムを試したときは1080pで止まることは一度も無かったため、スタンダードとプレミアムの間に1080pの壁があると言えます。
もっとも、スマホの小さな画面では720p画質でも十分にきれいです。
Zoom
速度 | 参加者側ビデオなし | 参加者側ビデオあり |
---|---|---|
200kbps (マイピタ節約モード) | △ 画質悪・ラグ数秒 | × 頻繁に切断 |
300kbps (マイそくライト) | △ 画質やや悪・ラグ数秒 | |
1.5Mbps (マイそくスタンダード) | ◎ 画質良好・ラグ少 |
意外と大きな差が付いたのがZoomです。
200kbpsでは参加者・ホストともにビデオありの状態だと頻繁に切断されて再接続となってしまいましたが、300kbpsだと2〜3秒ほどのラグはあるものの切断されることはありませんでした。画質もブロックノイズなどが若干マシになっているように感じられます。
ホスト側で手振りなどをすると、200kbpsでも300kbpsでも最大3秒程度のラグが発生するため中々厳しいことには変わりありませんが、300kbpsなら設定次第では一応使えると言えるかもしれません。
1.5MbpsではZoomも非常に快適です。1.5Mbpsあれば日常的な用途はそれなりにこなせると言っていいのではないでしょうか。
まとめ:スタンダードとは相当の差があるが、安さは正義
以上、駆け足ながら簡単に300kbpsの速度を試してみました。正直なところ、色々と使い方に工夫が必要な速度であることは間違いありません。
マイそくスタンダードとの差もかなり大きく、スタンダードにすればより多くのコンテンツが実用的なレベルで楽しめるようになります。
しかし、マイそくライトの売りはその安さです。
最安だったマイそくスタンダードの990円/月を330円も下回る660円/月という安さであり、動画やZoomなどのリッチコンテンツも設定次第では多少使えたりしますので、コスパ最重視なら選ぶ価値は十分にあるでしょう。
マイそくライトは8月下旬に提供予定です。それまで待ちきれない方は、現在ホーダイホーダイ割でマイそくスタンダードが6ヶ月間マイそくライトの料金と同じ660円で使えますので、マイそくスタンダードでデータ使い放題をお得に楽しんでみるのはいかがでしょうか。
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